2016年3月議会 篠原ゆか 一般質問報告 ①(2)子どものまち「ミニ・あきしま」について

2016年5月26日 11時21分 | カテゴリー: 議会質問

【篠原質問】

細目2子どものまち「ミニ・あきしま」についてお聞きします。 ドイツで行われているミニ・ミュンヘンは7歳から15歳までの子どもだけが運営する「小さな都市」です。8月の夏休み期間3週間だけ誕生する仮設都市で、ドイツのミュンヘン市ではすでに30年以上の歴史があります。ここの都市の市民権を得るためには、まず少しだけ仕事と学習が必要です。市民権を得た後は、自由に自分の好きな仕事を見つけて働くと、「ミミュ」というお金がもらえます。時給はすべて5ミミュですが、1ミミュは税金として市役所に納めなければなりません。ミミュを持っていると、楽しい映画を見る事もできますし、タクシーに乗る事もできます。もちろんおいしいお昼ごはんを食べる事もできます。仕事の種類は「大きな都市」と全く同じで、コックさん、タクシー運転手、花屋さん、デパートの店員、デザイナー、アナウンサー、新聞記者、教員、そして公務員や議員さん、市長さんなどの仕事がたくさんあります。ミミュがあまったら銀行に預けたり、土地を買ってお店を経営する事もできます。そのために、銀行員、建築家、大工さんもいます。この「小さな都市」で子どもは時間を忘れて、「遊び」「働き」「学び」ます。子どもは楽しいから毎日来ます。遊ぶことと、働くことの違いは全くありません。もちろん、ルールを守らないと警察官に注意されたり、場合によっては裁判にかけられ、罰金を取られることもあります。しかし、このルールを作るのも変えるのも子どもの仕事です。この子どもだけの「小さな都市」には、大人の「大きな都市」では失ってしまった重要なことがたくさん詰まっています。手法として ミニ・ミュンヘンでは遊びを第一に置きます。遊びと本物(都市,専門職能)を結ぶ「ごっこ遊び」から子どもの想像力を有効に引き出し、遊び一まねび一学び一参画という展開がみられます。一方、我が国では子どもに接する大人の戸惑い、苦悩がみられ、大人も遊ぶ、肩の力を抜いた姿勢がまず必要であると言われています。それはいくつかの団体が指摘しています。さらに大人の口出しをセーブしながら、必要な手を加えるというファシリテート技術や意識は組織内で絶えず議論しあっている所が年々、スムーズに子どもの参画を推進できるようになるそうです。また中高校生、大学生といったジュニアリーダーの役割も大きいそうです。子どもの参画には子ども時間とでもいうべき時間の流れがあり、それに対する許容性も大人側に求められる。むしろ大人時間が支配する社会となったことが子ども達の参画を難しくさせていることであり、そんな社会を再考する作業に大人も巻き込む場として「子どもがつくる街」の意味があるのです。大人も子どもも学べるまちそれがミニ・ミュンヘンです。ぜひ昭島でもこの取り組みを行ってはいかかでしょうか。同じ様な取り組みが、今日本各地に広がっています。全国32の自治体で行われています。子どもがつくるまち研究会という子どもたちが作るまちを応援する団体の交流会なども行われております。まず一点目の質問をします。市長の施政方針にある子どもたちの「心の醸成」とは何なのでしょうか。主体性、自立心をはぐくむ教育施策とは具体的にはどういうものがあるのでしょうか。市長の施政方針では人権教育、体験活動、いじめ問題があがっていました。ミニ昭島は非常に効果的な体験活動にもなりえるのではないでしょうか。 (想像するに)ミニあきしまの取り組みによってまちづくりへの参加という視点だけでなく、他者との関係性、同世代だけでない多世代の交流や、調整能力が身につくこと。昭島や社会の仕組みを体験を通して理解を深めること。自分の適正を見いだす可能性がある。支える大人も同様に成長できることが期待できると考えます。ミニ昭島に取り組んでみてはいかかでしょうか市のお考えをお聞かせ下さい。

【答弁者:市長】

人口減少・少子高齢化が加速度的に進む中で、将来の地域社会の担い手となる若者が生き生きとした存在となることはきわめて重要であります。

若者を取り巻く状況は、以前にもご質問いただきました、若年無業者の増加や離職率の高さが示すとおり、困難を抱える若者も多く、自己中心的で社会に目を向ける意識も希薄となっているといわれています。

一方で「東日本大震災」を契機に平成23年の内閣府で実施した「社会意識に関する世論調査」では「何か社会に役立ちたいと思っているか」の設問に、20歳から29歳の若者の70%が「思っている」と答えており、多くの若者が自身の生きる意味を捉え直し、社会参加に目を向ける意識もしっかりあることも窺えるところです。

若者が地域社会に参画し、地域を作っていこうとする意識は、これからの自治体運営にとっても大切であり、今後の地域社会の形成には欠くことのできない要素であります。

そのためには、若者自からが生きる力を獲得して、地域の一員として社会参画を果たし、経済的に自立していくことが何よりも大切であると考えます。

このため、学校教育において地域の歴史や文化を学ぶことはもとより、わが国の歴史・文化や社会経済、また世界の現状や平和などにも問題意識を持ち、しっかりと生きる力を身につけていくことが必要であると考えます。

本市における子どもたちの地域理解への取組につきましては、小学校3年生、4年生において副読本を使った地域学習がございますが、それがわが国の歴史、文化、社会、経済にどう関わっているのか、グローバルな世界ともどう繋がっているのかを学んでいく必要があります。

また、現在実施している小学生の国内交流事業や中学生海外派遣事業においても、同様にそれぞれの地域や国の歴史や、文化について身を以って学ぶことは、若者が社会参画を果たす一助になるものと考えます。

今後とも、このような取り組みや学校教育や生涯学習をとおしまして、若者が地域社会に関心を持ち、社会の一員として自立できるよう、様々な取り組みを進めてまいりたいと考えております。

【答弁者:子ども家庭部長】

まず、ご質問にありました豊かな心の醸成とは、児童生徒が日々の生活の中で人権について理解し、自分の大切さとともに人の大切さを認める心や、自他の生命を尊重し、規範意識を高めた上で主体的に判断し、適切に行動すること、地域の中で自然な様々な物にふれ、体験活動を積むことで心を豊かに生活していくことを指しています。

次に、こどものまちについてでありますが、こどものまちとは、ドイツのミュンヘンで2年に一度、8月の夏休み期間3週間だけ誕生する「ミニ・ミュンヘン」という仮設都市で、子どもたちだけで運営する「小さな都市」として20年の歴史があります。  この都市の市民権を得るために、少しだけ仕事と学習が必要であり、市民権を得た後は、自由に自分の好きな仕事を見つけて働くと、そのまちの通貨がもらえます。ゲームで楽しんだり、食事をしたりと、好きなことができるものです。  仕事の種類は、コック、花屋、デパートの店員、アナウンサー、新聞記者、教員、そして公務員や議員さん、市長さんなどたくさんの仕事あります。 この「小さな都市」で子どもは時間を忘れて、「遊び」「働き」「学び」を体験できます。

子どもたちが、この小さなまちの中で、社会参加の疑似体験ができ、体験型の学習として効果があるものと考えております。

ミニあきしまの実施についてでありますが、企画・運営は子どもたちであり、それを支える青少年や大人のスタッフが多数必要となります。

また、協賛していただく企業等も必要となりますことから、先進自治体の事業等を調査・研究してまいりたいと存じます。