2016年12月議会 篠原ゆか 一般質問報告 ②選挙に関する諸問題について

2016年12月22日 11時33分 | カテゴリー: 議会質問

【篠原質問】

次に大綱2選挙に関する諸問題について質問いたします。

今年は参議院選挙、都知事選挙、そして昭島市長選挙と3回もの選挙がありました。

今年から18歳選挙権が認められ、大いにニュースなどで取り上げられました。

今回の投票結果は、参議院選は56.75%(前回51.18)、都知事選は58.18%(前回41.73%)市長選、32.14%補欠選挙は32.13%でした。

18歳まで年齢が引き下げられたことで、全体的に投票率は上がるものと考えられましたが市長選では前回よりも有権者数が増える中、投票率は下がるという結果になりました。参議院選挙や、都知事選と違い、ニュースなどで取り上げられることがない市長選への情報量の少なさは課題であると考えます。全国的に低い投票率。行くのが面倒、応援したい候補者がいない、といった様々な理由がありますが、これではせっかくの参政権を放棄することになります。そんな中、2016年の夏の参院選から選挙権年齢が18歳以上に引き下げられることを受け、各地で投票率の回復のための取り組みが行われました。 投票率最下位の青森県では様々な取り組みが行われました。一つ目はあおもり投票率向上サポーターというものです。「あおもり投票率向上サポーター」とは、10代後半から20代の県民20名からなる投票率回復を狙いとしたグループです。PR方法の作戦会議や広報活動を若者が行い、国政選挙や地方選挙に県民が出向くように呼びかけたそうです。二つ目は大学生によるリーフレットの作成です。 大まかな企画は選挙管理委員が、細かい構成は青森中央学院大学の学生が担当した投票啓発用のリーフレットを作成しました。そしてテレビCMの製作やゆるキャラの作成などを行いました。また、「ヤングフォーラム」の開催を行い、10代と20代の若者向けの投票意識向上のワークショップを行いました。他にも長野県では早稲田大学マニフェスト研究所から全面的な支援を受けています。さらに2013年の参院選において県内市で投票率が最下位の市や町を管轄する北信地方事務所の職員がチームを結成しゴールドの投票箱、レッドカーペットを敷いた道路、冷たいお水のサービスなどなど、期日前投票所で斬新な企画を実行しました。奇抜なやり方は注目され、投票率は順位がアップ。県内でも若者対象の取り組みを中長期的に行うことが決まりました。 愛媛県松山市では平成22年・25年の参院選で全体的に投票率が下がったのに、20代前半の投票率だけは上昇したそうです。というのも、2013年の参院選から松山大学のキャンパスに期日前投票所を設置し、さらに選管委員と学生スタッフの「選挙コンシェルジュ」の啓発活動も効果があったと考えられています。

今回の市長選では、市民の方にお会いしても市長選があることを知らない人が多く、大変驚きました。テレビや新聞、インターネットでもあまり話題になることのない市長選、市議選などの情報をどのように市民に届けていくのかということは今後の課題になると考えます。

そこで質問です。細目1投票区の見直しについて質問します。前回私の質問の中で、投票区の見直しということを提案させていただきましたが、答弁では、見直しなどは行わないという答弁でした。しかし今回投票区が見直されたことで、昭島市も一歩進んだ取り組みをおこなったと大変評価をしています。

そこで質問です。今回、ここで見直しになった経緯についてお聞かせください。

細目2シチズンシップ教育について質問いたします。

模擬投票の出前授業については昭島市の高校で行われてきておりますが、その効果検証は行っていますでしょうか。どのように出前授業を行い、どんな結果が出て、など、どんな検証をして次につなげようとしているのでしょうか。お聞かせください。

細目3接遇、クレームについて質問します。

今回の選挙中市民の方からこんなことがあったと報告されることが多々ありました。三回も選挙が続く中でかなり職員の方の疲れなどがあったかとは推測されますが、それだけではなく投票立会人のかたへの市民からのクレームもあったと聞いています。

今までどんなクレームがあり、どのように対応してきたのでしょうか。今回の選挙でもどんなクレームがあったのでしょうか、お聞かせください。

細目4投票率アップについて質問します。

この質問についても今まで何度も質問をしていますが、まず、今までの投票率の推移、今回の投票率の結果についてどのように検証していますか、お答えください。

以上で質問を終わります。明快な答弁をお願いいたします。

【答弁者:選挙管理委員会事務局長】

ご質問の2点目、「選挙に関する諸問題について」ご答弁申し上げます。

初めに「投票区の見直しについて」であります。

投票区の見直しにつきましては、これまでにも必要に応じて、その都度行ってまいりました。

今回の投票区の見直しをした経緯でございますが、変更した地域は中神駅の北側にある中神団地自治会の地域でございます。

中神団地自治会は構成世帯数が二十数軒の小規模な自治会でございますが、この地域はもともと土地区画整理事務所を投票所とする第5投票区でございました。しかし、道を挟んで反対側に第17投票区投票所のむさしの保育園があることから、平成27年度に行われた昭島市自治会連合会主催の中学区エリア別ミーティング等におきまして、自治会長より会員の中には高齢者が多く、区画整理事務所まで徒歩で行くことが困難な会員が増えているため、投票所を目の前にあるむさしの保育園に変更してほしいという要望が出され、また、自治会を構成する全世帯の連名で要望書が提出されました。

これを受けて、選挙管理委員会で検討した結果、変更地域の全員に異論は無く、選挙人名簿管理システム上の対応も可能と判断し、平成28年3月に投票区の変更を行いました。

次に、シチズンシップ教育についてであります。

選挙管理委員会では、18歳選挙権に向けて、3月に昭和高校の1~2年生を対象に選挙出前授業を、4月に啓明学園高等部の3年生を対象に選挙出前授業及び模擬投票を実施いたしました。

内容といたしましては、選挙出前授業は、プロジェクターを使用して、質問形式で選挙制度等の説明を、模擬投票につきましては、市内の大きな空き地の利用方法を争点として、3人の候補者がそれぞれの利用方法を主張した選挙演説を行ったあと、どの候補者に投票するかを考えていただき、投票してもらうというものでございました。

啓明学園では実施後、アンケート調査を行いましたが、生徒たちからは、模擬投票が面白かった、選挙は思っていたよりも簡単で今までのイメージと違ったなどの感想が寄せられました。

7月の参議院議員選挙の投票率は56.75%、前回が51.18%と5.57%アップしており、初めての18歳選挙権ということで、関心が高かったということは有りますが、出前授業等もその一助を成したものと考えております。

次に、接遇、クレーム対応についてであります。

今までにあったクレームでございますが、7月の参議院議員選挙の比例代表選出議員選挙において、投票の際に選挙人より、投票用紙に政党名を記載するのと候補者名を記載するのではどう違うのかという質問が有り、投票立会人がどちらも変わらないと答えたため、政党名を記載して投票した後、参議院の比例代表選出議員選挙は非拘束名簿式であるため、違いがあることに気づき、謝罪したという事例が有りました。

この件につきましては、間違った内容を答えたことに関し投票管理者が謝罪し、その場で選挙管理委員会に報告が有ったため、選挙管理委員会としても改めて謝罪するとともに、投票管理者に注意を行いました。

その他にも、投票事務従事者の態度が悪いといったクレーム、投票に来た際に、何かをポケットに入れたのではないかと勘違いされ、詰問されたなどのクレームを頂いております。

クレームにつきましては、ほとんどの場合、各投票所の投票管理者が適切に対応しておりますが、選挙管理委員会に連絡が入った場合などは話をよく聞いて、注意すべきは厳重に注意し、謝罪すべきは謝罪してご理解を得られるよう心掛けております。今後におきましても、適切に対応してまいります。

次に、投票率アップの取組についてであります。

昭島市長選挙の過去10回の投票率でございますが、昭和51年が63.97%、昭和55年が65.29%、昭和59年が61.38%、昭和63年が58.28%、平成4年が41.08%、平成8年が46.60%、平成12年が40.29%、平成16年が35.07%、平成20年が39.67%、平成24年が32.76%、そして今回の市長選挙が32.14%でございます。

投票率が下がって来ていることについての検証でございますが、投票率はその選挙への関心度によって変わってまいりますが、選挙は行くのが当たり前という認識の低下、サイレントマジョリティーの増加なども背景にあるものと考えられます。

選挙管理委員会といたしましては、今後とも啓発活動に努めてまいります。