ゼロ・ウェイストのまちを目指そう 9月一般質問報告②
【林まい子質問】
皆さんにとって、豊かな社会とは、どのような社会でしょうか?
思い描く姿は人それぞれでしょうが、便利で効率的であること、お金があり物を持つことが概ね豊かさの象徴とみなされるように私自身は感じています。しかし、その結果どこかにひずみが生じれば真に豊かな社会ではありません。生産から消費に至る全ての過程で関わる人や、周辺環境に負荷が生じていないか考えてみることが重要です。今重きをおかれている価値観、当たり前のライフスタイルを常に見直す作業は、持続可能で次の世代が安心して営みができることにも繋がりますが、今回はごみに着目します。
ゼロ・ウェイストは、資源の浪費、有害物質や非再生可能資源の利用をやめ環境負荷を減らしながら、堆肥化などの物質回収や再生可能エネルギー利用・リサイクルによりごみゼロを目指すものです。
例えば、日本でいち早くゼロ・ウェイスト宣言をした徳島県上勝町では、「製品の供給側の意識や、生産と販売と消費の関係、ひいては私たちの暮らし方そのものを考え直す」必要があるとし、知恵を絞り、日常的に実施可能な施策を数多く展開しています。
市でも生ごみ堆肥化、子ども服と本の交換会等すでに様々な取り組みを実施し、ごみの減量も進んでいますが、更なる推進を目指し、質問します。
細目1 家庭ごみを減らそう
・可燃ごみ・プラスチックごみの総量及び処理費用の過去3年の推移を教えて下さい。
【答弁:環境部長】
ご質問の2点目、ゼロ・ウエイストのまちを目指そうについてご答弁申し上げます。
初めに、家庭ごみを減らそうについてであります。ごみの減量化につきましては、平成29年度以降市の最重要課題の一つとして取組を進め、令和元年度まで、特に家庭ごみは着実に減少してまいりました。令和2年度においては、新型コロナウイルス感染症の影響により、家庭ごみは増加、事業系ごみは減少、ごみの種別としては不燃ごみと粗大ごみの増加が顕著となっております。過去3年間の家庭ごみ量の推移でありますが、可燃ごみは、平成30年度15,782.6t、令和元年度15,814.3t、令和2年度16,139.8t、プラスチックごみは、平成30年度1,747.1t、令和元年度1,828.9t、令和2年度1,887.4tであります。ごみ処理費用につきましては、家庭ごみ、事業系ごみ合計の概数で、平成30年度は収集7億2,000万円、焼却3億3,900万円、最終処分3億7,000万円、資源選別3億6,900万円、管理1億8,700万円、令和元年度は収集7億4,000万円、焼却5億1,900万円、最終処分3億5,900万円、資源選別3億6,200万円、管理2億800万円、令和2年度は収集7億3,800万円、焼却5億4,300万円、最終処分3億6,500万円、資源選別3億5,200万円、管理2億1,500万円であります。
【林まい子質問】
二点目 国で、プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案が閣議決定されました。市ではすでにプラスチックマイナス1運動に取り組んでいますが、ごみ処理やCO2削減の観点からも、ぽい捨てされたプラスチックが海洋汚染に繋がる観点からも重要な取り組みです。市民への周知法につき教えてください。
【答弁:環境部長】
プラスチック-1運動につきましては、市民の皆様への普及が課題である中、市内4駅前に設置したマイボトル用給水スポットの供用開始、あきしまの水ボトル缶とボトルカバーの配布が広く注目されておりますことから、ここを契機としながら、本運動が真に浸透していくよう積極的に広報活動を展開してまいります。
いずれにいたしましても、新型コロナウイルス感染症の収束を見据え、あらゆる機会を捉え、より積極的、効率的で分かりやすい周知啓発に努め、市民の皆様にごみの減量化について、再度お願いしてまいります。
【林まい子質問】
細目2 市民協働でのごみ減量推進について
一点目、当事者意識を持ってもらえるよう、市民に対して直接ごみ問題や、市のごみ減量施策について周知啓発しているか教えてください。
【答弁:環境部長】
次に、市民協働でのごみ減量推進についてであります。ごみに関する啓発等につきましては、リサイクル通信やチラシの全戸配布に加え、広報あきしまや市ホームページ、ごみ分別アプリ等を利用して定期的に実施しております。市民の皆様に直接、周知啓発する機会といたしましては、自治会を始めとする各種団体の会議時にお時間をいただく出前講座を、平成30年度に21回、令和元年度に25回開催いたしました。また、自治会連合会の常任委員会に出席し、清掃センターの現況やプラスチック-1運動等について役員の皆様に説明させていただく機会も得ております。