2025年6月一般質問:大綱③今こそ、相談・救済の第三者機関子どもオンブズパーソンの設置を
6月議会の一般質問が終わりました。
1時間の質問持ち時間のなかで、一問一答方式を選び、毎回質問に臨んでいます。
一問一答の再質問前、1回目の質問と市の答弁を以下に書き出します。
※再質問部分については、任期中は市の公式HPの動画からご覧頂けます。
【林質問】
大綱3 今こそ、相談・救済の第三者機関子どもオンブズパーソンの設置を
細目1 子どもオンブズパーソン設置について
先月立川市内小学校で暴行事件が発生しました。児童・教職員の恐怖ははかりしれず、暴力行為は断じて許してはならないと冒頭申し上げます。市においても校内の安全確保策はもちろん、息が長い取組みとなりますが、そもそもこのような事件が生じない社会を目指すことが肝要です。今回事件を通じては、未就学時期からの子育て・福祉など連携しての親へのアプローチ、地域と学校との連携強化はじめ様々な対応が考えられますが、事前に親が学校に面談にいった際にはなしがまとまらず生じた事件と、親の相談にフォーカスされていることに違和感を持ちました。当のお子さんがおきざりになっていないでしょうか。利害関係がなく、相談への躊躇が軽減する独立した第三者機関であり、しっかり解決に導く子どもの相談先の充実が必要です。市では総合オンブズパーソン制度は子どもも利用可能としていますが、そもそも苦情申立書フォームの書式や平日の相談など受付からして、子どもにはハードルが高いと捉え直しました。子どもの最善の利益の視点を持ちながら権利擁護を図りエンパワーメントを促し、調査権限を持ち、関係当局などに意見表明・是正要請・勧告など出せ、さらには、制度改善の提案を通じて抜本的対策まではかる子どもオンブズパーソンを設置すべきです。お答えください。
【企画部答弁】
ご質問の3点目、今こそ、相談・救済の第三者機関子どもオンブズパーソンの設置をについてご答弁申し上げます。
本市の総合オンブズパーソン制度は、子どもの権利侵害に関する相談及び救済に特化はしておりませんが、子どもであっても直接申立てをすることが可能であり、年齢に関わりなく、自身の利害に関する苦情がある人であれば、誰でも利用することができる制度となっております。
子どもに関わる苦情申立ては、その保護者や関係者からなされるものが多いのが現状ではありますが、これまでの苦情申立ての中には、子どもから直接なされたものもございました。
現制度の性格や状況を踏まえますと、現時点では、子どもに特化したオンブズパーソンを設置する考えはございませんが、子どもを含む、すべての方々が本制度を活用しやすいよう引き続き啓発に努めるとともに、DXを推進する中で、苦情申立てや相談がし易く、また、時間帯を気にせず利用できる方途について、今後、検討してまいります。