2016年3月議会 篠原ゆか 一般質問報告 ①若者の力をまちの発展に活かそう(1)子どもワールドカフェの開催について
篠原ゆかの3月議会の一般質問とその答弁を報告します。
【篠原質問】
ただいま議長の指名をいただきました。通告に従い一般質問を始めさせていただきます。今回は若者の力をまちの発展に活かそうという大綱一点に絞り、質問を行っていきます。
スウェーデンでは、若者の影響力の保証する事を目標とする若者政策の省庁などがあります。これから日本で開始される18歳選挙権においての批評で、今の日本の若者向け選挙キャンペーンが失敗する理由という文章が書かれていました。選挙に来てもらうための歩み寄りでは、本当の無関心な人には届かない。本当の無関心な人にも接点を感じさせる情報を発信しなければならないという話でした。そこでスウェーデンの若者の話が出てきました。若者の発言などが政治に影響力を及ぼすという事が保証されているスウェーデンでは上からの押し付けではなく自発的に政治を考える事ができる若者が多くいます。この、環境の違いはかなり大きなものだとは感じますが、よく考えてみると、昭島市政の様々な場で若者が政治的影響力を感じられる様な場面があるのではないか、という事を考えました。それが今回の細目5点のなかで、子ども、若者が柔軟な発想力、創造力を活かすことで、昭島がさらに発展し、新しいまちの姿ができていくのではないかと考えます。子ども・若者の力を政策などに取り入れ、子ども若者が自分たちの意見が取り入れるまちだと気づくことで住み続けたい、このまちでいきていきたいという思いをより一層強くすることができると考えます。市長のご所見をお聞きします。そういった大きな視点から、今回の質問を行ってまいりたいと思います。
細目1子どもワールドカフェの開催について質問いたします。 ワールドカフェというのはJuanitaBrown(アニータ・ブラウン)氏とDavid Isaacs(デイビッド・アイザックス)氏によって、1995年に開発・提唱されたものです。話し合いの場において、参加した人たちがリラックスし、オープンに生成的な話し合いを行えるように、様々な工夫を凝らした空間で話し合いを行うというものです。そういった空間の中で話し合いを行った結果、創造性に富んだ対話ができたことが始まりとなります。参加した人たちの中からは、話し合いをする前には想像できないほど多くの知識や洞察が生まれていきます。私たちの知識や知恵は、機能的な会議室の中で生まれるのではなく、人々がオープンに会話を行い、自由にネットワークを築くことのできる『カフェ』のような空間でこそ創発されるのであるという考えに基づいた話し合いの手法です。主体性と創造性を高める話し合いの手法がワールド・カフェです。 本物のカフェのようにリラックスした雰囲気の中で対話を行い、自分の意見を否定されず、尊重されるという安全な場で、相手の意見を聞き、つながりを意識しながら自分の意見を伝えることにより生まれる場の一体感を味わうことができます。メンバーの組み合わせを変えながら、4~5人単位の小グループで話し合いを続けることにより、あたかも参加者全員が話し合っているような効果が得られるものです。 昭島市では子ども議会が行われたり、子どもの意見主張文コンクールも行われていますが、その意見には大人たちの視点では気づかないような事も主張されています。日々地域にいる子どもたちは、自分の地域の事もよく知っているはずです。しかしそれはとても限定的なものになります。昭島市全体となるとまた変わってきます。自分の地域だけでなく子どもたちが自然に昭島全体について考えることや、子どもならではの視点で昭島市について話し合い、お互いの意見を聞いていく事で私たちでは気づかないことや新たな発想と創造が生まれていくのではないかと考えます。そこで質問です。 子どもたちの話し合い、聴き合いの場、子どもワールドカフェをおこなってはどうでしょうか。
【答弁者:子ども家庭部長】
大綱1「若者の力をまちの発展に活かそう」のうち細目1 子どもワールドカフェの開催についてご答弁申し上げます。
ワールドカフェとは、与えられたテーマについて各テーブルで数人がまず議論し、次に他のテーブルへ移動して議論を繰り返す会議での討論のやり方で、参加者が少人数でも他の人々の様々な意見にも耳を傾けられる利点があると云われております。
子どもの視点から行政に対する意見をお聞きする場として、まちの魅力や課題を議論し、また、他校の児童生徒と触れ合うことにより、昭島をより知る機会として、また、子ども自らが学ぶ機会として、このワールドカフェは有効なものであると考えております。
現在、本市では、小学生の国内交流事業として岩手県岩泉町との相互交流を行っております。
この事業で児童は、昭島、岩泉の相互の市町を紹介する場がございます。交流事業の事前研修の中で、昭島の小学校やまちの紹介、一年を通した市の歳時記などを自ら学び、紹介しております。
また、同様に中学生におきましてもオーストラリアとの海外交流事業の中で相互理解の一環として実施しているところでございます。
市では、小中学生の交流事業のほかに、昨年度、子どもたちの意見をお聞きする場として、60周年記念事業の中で小中学生の子ども議会を開催したところでございます。
今後につきましては、子どもたち自らが、住んでいるまちを知り、学ぶ機会として、ワールドカフェを含め、どのような取り組みができるか、また有効なのか、研究してまいりたいと存じます。