私のまちの水辺調査 湧水編

恒例の水辺調査ですが、今年は多摩川が大雨で川の水かさが増して危険なため、湧水の湧いている諏訪神社と熊野神社で行いました。

諏訪神社の湧水

7月25日は暑い日でしたが、どちらの湧水も周辺には緑地が多く、涼しい!

 諏訪神社は「東京の名湧水57選」のひとつ。昭島でも数少ないほとんど枯れることのない湧水。周辺には樹高の高いケヤキやスギ、カシなどが多く、樹木の根元から数カ所、湧水が湧き出ていました。例えば、諏訪神社の日量は学校のプールの2.5杯分です。一方、普段は少ししか湧出しなくなってしまっている熊野神社ですが、こちらもたくさんの水がでており、日量でプール1杯分の水が湧き出ていました。なんと普段は水がないにも関わらず、サワガニの子どもがみられました。他にもセミやチョウ、ヘビ、トカゲなども姿を現し、水、みどりの多い環境には生き物も多く存在するということも実感できたのではないでしょうか。また、水質調査によると、りん酸態りんの値は例年の8~10に比較し低値でした。

熊野神社のサワガニ

  「昭島にこんな場所があることを知らなかったという人」や、「この水はどこから流れてくるの」といった疑問を持った参加者もいました。この答えは多摩川調査で証されます。

熊野神社にて水質調査キットを用い調査中
水質調査項目  単位(mg/L) 諏訪神社 熊野神社
流量   (m3/日) 950 350
化学的酸素要求量COD
アンモニウム態窒素(NH₄―N) 0.2 0.2
亜硝酸態窒素(NO₂-N) 0.005 0.005
硝酸態窒素(NO₃-N)
りん酸態りん(PO₄-P) 0.05 0.1