2015年9月議会 おおたけ貴恵 一般質問報告 ② 特別支援教育推進計画について

おおたけ質問

大綱2、特別支援教育に関しては、東京都第三次実施計画を踏まえ昭島市においても5か年計画である特別支援推進計画が2013年(平成25年)に作成され、今年が3年目の中間年になります。

特別支援教育において、今回はその計画の中の特に特別支援教室の導入について注目して、お聞きします。

 1点目、昭島市の特別支援教育の「情緒障害児通級指導学級」において、「特別支援教室」をモデル事業としての実施を拝島第一小学校に設置していくということでした。東京都は2016年度(平成28年度)来年度から順次「情緒障害児通級指導学級」を「特別支援教室」に変えると保護者へ知らせています。昭島市として、どのように取り組んでいきますか。

 2点目、過去の答弁では、保護者の意見を聞きながら「特別支援教室」導入をするとしていたが、現状でどのように保護者の意見を聞いて、取り組んでいますか。

 3点目、いままでの「情緒障害児通級指導学級」のメリット、評価を教えて下さい。

 4点目、「特別支援教室」とは、今までの「情緒障害児通級指導学級」と何が変更され、何が変わらないのでしょうか。

 【答弁者:学校教育部長

大綱の2点目、「特別支援教育・特別支援教室の導入」について、御答弁申し上げます。

本市の特別支援教室の導入につきましては、本年度中に拝島第一小学校においてモデル事業として開始いたします。

現在、拝島第一小学校に在籍し情緒障害等通級指導学級での指導を要する児童は、拝島第三小学校「たんぽぽ学級」に通っております。この事業では、拝島第三小学校の通級指導学級の担任が曜日を決めて拝島第一小学校を訪問し、「たんぽぽ学級」で受けていた専門的な指導を在籍校である拝島第一小学校で受けることができるようになります。

なお、特別支援教室導入後の児童の指導場所は、在籍校となりますが、指導上の必要により在籍校以外で指導を受ける方が効果的な場合は、現在通級指導学級がある拠点校の特別支援教室に通うことも可能であります。

東京都教育委員会では、平成27年3月に「特別支援教室の導入ガイドライン」を作成し、平成28年度から通級指導学級を順次特別支援教室に替えていき、平成30年度には全公立小学校で導入するという方針を各市区町村教育委員会に示すとともに、学校に周知しております。

本市といたしましては、このガイドラインに基づき、拝島第一小学校における特別支援教室モデル事業の成果と課題を検証しながら、順次拠点校と巡回校を定めて平成30年度までに特別支援教室を小学校全校に設置する予定でございます。

次に、保護者の意見を聞きながら、「特別支援教室」を導入することにつきましては、今後、都の人的配置等が決まりましたらリーフレット等を作成し、特別支援教室が始まる前に対象の学校の保護者会で説明し、保護者の理解を深め、不安等の解消に努めてまいります。また、平成28年度には、特別支援教室について、市民向け説明会を開催する予定でございます。なお、モデル事業を始める拝島第一小学校の対象児童の保護者に対しての説明は、明日実施いたします。

次に、今までの通級指導学級におけるメリット、評価につきましては、通級指導学級における児童の特性に応じた特別な指導により、児童・生徒のコミュニケーション能力が高まることや苦手分野が克服できることがあげられます。特別な指導を受けようとする児童・生徒は毎年増加傾向にあり、一定の評価を受けているものと認識しております。

特別支援教室は「今までの通級指導学級と何が変更され、何が変わらないのか」につきましては、変更される部分は、拠点校から在籍校へ巡回指導教員が出向いて指導することとなりますので、児童の在籍校の担任との連携が密になり、児童の実態や特性に応じた指導がより一層充実するようになります。また、児童が通級指導学級に移動する時間がなくなることや保護者の送迎がなくなることにより児童・保護者の負担が軽減されます。指導方法・内容については、変更はございません。

今後は、東京都教育委員会から出される方針や人的配置を含めた制度を踏まえ、児童一人一人に適した教育環境が整えられるよう努めてまいります。