2025年3月一般質問:大綱②GLP昭島プロジェクトについて

3月議会の一般質問が終わりました。
1時間の質問持ち時間のなかで、一問一答方式を選び、毎回質問に臨んでいます。
一問一答の再質問前、1回目の質問と市の答弁を以下に書き出します。

※再質問部分については、任期中は市の公式HPの動画からご覧頂けます。以下リンクの25分30秒ごろから一問一答が始まります。
https://smart.discussvision.net/smart/tenant/akishima/WebView/rd/speech.html?council_id=52&schedule_id=3&playlist_id=3&speaker_id=29&target_year=2025

【林質問】
大綱2 GLP昭島プロジェクトについて
細目1 諸課題について
同プロジェクトについては、市内全域での自治会など地域住民と事業者との協議開始を評価していますが、計画の根本的な部分に変更がなく、各所での協議では合意をみいだせない状況です。協議継続が必要である一方、GLP昭島プロジェクトのHPでは工事着工は本年6月予定と示されました。
2月26日、「GLP昭島公害紛争調停団」が、情報開示や計画の見直し、協議開始まで着工しないことなど求め、東京都公害審査会に公害紛争調停を申請し、その記者会見の様子は同日テレビ放映され、翌日新聞記事でも取り上げられました。市民がいまのままでは到底納得がいかないとここまで行動で示す同プロジェクトは、民間による法令の範囲内の開発とはいえ、発生交通量・車両通行ルートなど交通課題、膨大な電力消費量・CO2排出量・排熱量予測、緑や生き物の喪失、景観などの環境影響が市内外の住民の暮らしや自然環境・地球環境に及ぼす影響が計り知れず、国への法整備の働きかけと並行して、開発計画に関連するひとつひとつの懸念に対し引き続きテナント含めた確実な対策を強く求める必要があります。環境、社会、ガバナンスいわゆるESGについて、環境保全・カーボンニュートラル・生物多様性への配慮、水資源の保全、ステークホルダーとの協同等々ESGポリシーを打ち出し、社会的に高評価をとる事業者による開発計画であり、そもそも計画と整合性をとるべきです。そこで質問です。
一点目、交通計画については、事業者がHP上で交通量軽減策をあげ「これらの計画と対策により、GLP昭島プロジェクトでは地域社会と調和した交通環境の実現を目指す」としていますが、十分と思えません。警察等関係機関との連携による協議を経て、交通課題に対しこの間追加の対応策が検討されていればお答えください。そもそも2023年11月事業者が実施した交通説明会では、その影響について多くの市民から理解・納得できないとの声があがりました。工事着手前、事業者から改めて交通説明が必要と考えますが、予定があるかお答えください。
二点目、事業者に対し、ESGポリシーに沿ったGLP昭島プロジェクトの方針の具体的な打ち出しと実行を求めて頂きたいですが、考えをお答えください。
以上で一回目の質問を終わります。明確なご答弁をお願いいたします。
【都市計画部長】
御質問の2点目、GLP昭島プロジェクトについて、御答弁申し上げます。
はじめに、事業に係る交通対策の検討状況についてでありますが、令和5年11月に開催された交通に関する説明会で示されております対策について、大きな変更はありませんが、交差点での右折レーンの延伸等の軽微な改善が検討されていると認識しています。
また、開発事業者においては、説明会開催の令和5年11月以降、希望される自治会や学校等に対して個別に説明し、また、地域の交通課題についてのヒアリングを行っていると伺っていますが、交通に関しての改めての大規模な説明会の開催意向は、伺っていません。
次に、ESG指針の忠実な実行についてであります。
ご質問の開発事業者を含め、現在多くの企業で、環境及び社会への配慮、企業統治の向上等の情報を加味した経営を明確化するためにESG方針やESGポリシーを掲げており、各企業の活動はこの方針に沿った形で実施されていると認識しております。
本市といたしましては、開発計画が明らかになったときから一貫して、開発事業者に対して環境保全や周辺環境への配慮を求め、多岐にわたり要請や意見、申入れ等を行っており、引き続き、住環境が大きく変化することを不安に思う市民の気持ちを十分理解した対応を開発事業者に求めてまいります。