DVD上映「セクシュアル・マイノリティ理解のために」&恩田夏絵さんのミニトーク

性的少数者と呼ばれる人たちの中には、さまざまなタイプの人たちが含まれています。 性同一性障害はおおよそ1万人に数人。また、同性愛者・両性愛者は人口の約3~5%で、両者を合わせると20人に1人の割合。これは決して“少数”とは言えない数です。 性的少数者は、日常的に偏見や蔑視にさらされることが多く、いじめやさまざまな差別を受けやすいのが現状です。とくに思春期の子どもたちとっては深刻です。親へのカミングアウトでも悩み続けます。身近な場所にサポートする人がいないのです。「生き方の参考となるロールモデルが極端に少ない。人は自分と共通点のある人物を手本にして成長していきます。しかし、それが一般社会の中に見出せない。それなのに、ネガティブな情報は氾濫していて、そうした社会からの刷り込みによってますます生きづらくなってしまう。これは、性的少数者全般に共通した問題です」と指摘します。自殺リスクの高さも研究調査から報告されていることは深刻に受け止めなければなりません。当事者たちが学校現場や親に見てほしいというDVDから見えてきたのは、子ども時代に自己肯定感を育むためのハード、ソフト面での環境整備。予算要望にも活かしていきます。

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後半の同性婚をした恩田夏絵さんのトークは、気持ちいい。可視化することの大事さ。不登校や自殺も経験してきたことからわかる生きづらさを解決するには、「基本的人権」を学校現場で身近な生活の現場で私たちが実践していくことの重要性を改めて学びました。  報告:おおたけ貴恵

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(参加者の声)

・今回は「セクシュアル・マイノリティ」という切り口からお話を聞きましたが、それ以外のいろいろな切り口からも多様性を認めあえる社会になることの健全さと必要性を、恩田さんのいろいろな考えを聞いて感じました。いろいろな事柄が「基本的人権」につながるとのキーワードが何回もでてきました。「これがフツウ」って誰が決めちゃうのだろう。でも自分も子どもにこれがフツウかなと規範や価値観を押し付けてやりとりしてしまうのですが、お話を聞いて反省。