昭島の水について~水質調査・給水スポット~ 2020年6月 篠原ゆか一般質問②
【篠原 質問】
大綱2昭島の水について質問します。
2020年、1月6日に米軍横田基地周辺の井戸から有機フッ素化合物が高濃度で検出されたとの新聞報道がありました。議会でも取り上げられ、委員会でも内容が議論されました。横田基地ではこれまでも様々な有害物質が漏出しており、周辺住民の不安が払しょくできないままでいる中、6月11日には、「有機フッ素化合物地下水など37地点で国目標値越え」という新聞報道がでました。発がん性が指摘される有機フッ素化合物のPFOSとPFOAについて、環境省が全国171地点の地下水などの含有量を調査した結果を公表しました。その結果、1都2府10県の37地点で国の暫定的な目標値(1リットル当たり50ナノグラム)を超え、最大で37倍に達しており、在日米軍基地や工業地帯の周辺の地下水などが広く汚染されている実態が浮き彫りになったとされています目標値を超えた地点の地下水と湧き水はいずれも現在は飲用水としては使われていませんが、誤飲しないよう井戸の所有者らに注意喚起するそうです立川も地下水においても目標値の基準を超える数値が出ています。公表されている情報によると地下水①は337.2ナノグラム、地下水②は67.7ナノグラムとのことです。環境省は指針値を超過した水源などについて引用を控えるよう助言すること、継続監視、追加調査などの対応を示した手引きを全国の地方自治体に通知したとのことです。
そこで質問です。
細目1水質検査について
有機フッ素化合物の調査について今後どの様に行なっていくのでしょうか、また、公表の仕方はどうなるのでしょうか。
全ての井戸の検査が必要であると考えますが昭島市はその考えがあるのでしょうか。
【答弁 環境部長】
ご質問の2点目、昭島の水についてご答弁申し上げます。
初めに、水質検査についてであります。PFOS及びPFOAにつきましては、現在、その毒性評価が定まっていないことから、WHOにおいては環境基準値が定められておりませんが、国においては厚生労働省が水道水の暫定目標値を1リットル中50ナノグラム以下と設定しております。本年1月に実施した水道水の給水栓と原水の検査結果につきましては、いずれも、この目標値を大きく下回っており、市民の皆様の健康への影響はないものと認識いたしております。
河川等公共用水域や地下水などの水環境につきましては、先月、環境省から指針値(暫定)として水道水と同じ1リットル中50ナノグラム以下が示されたところであります。市といたしましては、現在、多摩川で年6回、多摩川以外の公共用水域で年2回、水質調査を実施しておりますが、水環境の保全に向けた国や都の動向を注視しながら、 PFOS及びPFOAを調査項目に加えることについて、引き続き検討してまいります。なお、調査項目に加え、調査を実施した際には、その結果を市ホームページや広報等を通じ速やかに公表してまいります。
飲用に供する井戸等の衛生管理につきましては、都が定める指導要綱により、所有者が自ら責任を持って行うこととされ、飲食店等で井戸水を使用する際には、年1回以上、保健所に水質検査成績書を提出することが義務づけられております。市といたしましては、市内の飲用井戸の状況について正確には把握しておりませんが、引き続き、井戸所有者に対し水質基準等についての情報や検査について周知啓発を図ってまいります。
【篠原 質問】
細目2給水スポットについて質問します。
昭島のおいしい水を市民みんなで守っていくためにも、水のアピールを行っていくことは必要であり、昭島市が特に力を入れているところであると思います。昭島のおいしい水を後世まで伝え続けるためにも、水の価値を知ってもらうことは重要であると考えます。
そういった中で、昭島市は給水スポットの設置を決めました。昭島に来る方や、市民が活用できる場所になってほしいと非常に期待をしております。
そこで質問です。給水スポットの具体的な設置場所と、周知の仕方について、環境問題への取り組み、アルミボトル缶でプラスチックを使わない取り組みの普及のための周知、啓発についてはどのように考えていますか。
市内商店と連携してお店で昭島の水をいつでもどこでももらって飲める取り組みが必要ではないかと考えますが、市の考えをお聞かせください。
【答弁 環境部長】
給水スポット等の取組についてであります。給水スポット設置事業につきましては、マイボトル用の給水機を拝島駅・昭島駅・中神駅・東中神駅の市内4駅に設置し、ペットボトル等使い捨てプラスチックの削減とその意識啓発を図りながら、深層地下水100%の安全でおいしい水のまち昭島のPRに資することを目的といたしております。現在、年度内の設置に向け作業を進めているところでありますが、供用開始に関しましては、新型コロナウイルス感染症の状況等を最大限注視しながら、市ホームページ、広報、公式ツイッター等を活用し積極的に周知を図ってまいります。
あきしまの水ボトルにつきましては、市の水道水源である深層地下水の優れた品質を広く宣伝するとともに、水源保全の重要性を身近に感じていただくことを目的とし、これまでペットボトルで作製していたものを、プラスチックフリー推進の観点からアルミ缶に変更し、本年度6万本を作製するものであります。作製時期につきましては、本年中を予定し、災害時の帰宅困難な児童・生徒の飲料水として市立学校に備蓄するほか、市が関わる様々なイベント等で活用してまいります。