2021年3月議会篠原ゆか一般質問概要 ①地球温暖化、気候変動について

◆篠原ゆか質問ただいま議長の指名を受けましたので通告に従い一般質問をはじめさせていただきます。

今回の質問は地球温暖化、気候変動の取り組みについて、HPVワクチン接種についての2点です。

大綱1地球温暖化、気候変動について質問いたします。

近代化やグローバル化の波は地球環境に様々な歪みをもたらしています。地球温暖化、気候変動、自然環境汚染、絶滅危惧種の増加、そして新型コロナウイルス感染症など未知の疫病拡大など歪みはすでに現実の問題として目の前に立ちはだかっています。クライメートクロックという言葉はご存知でしょうか?環境問題を解決するまでにはデッドラインがあり、現在は2030年といわれていますが、実はそれが7年後に迫っているという事実です。二酸化炭素排出量をもとに計算され世界の平均気温上昇を1.5度未満に抑えられるまでの期限となり、つまり地球を救うまでのタイムリミットとなっているのです。私たちは一人一人が今すぐ気候変動への行動を開始しなければ、干ばつや洪水、森林火災や水資源の枯渇、食糧危機などの様々な災害に見舞われる可能性があります。それとともに再生可能エネルギーの使用割合もデッドラインまでに増やしていかなくてはなりません。待ったなしの気候変動への抜本的な取り組みについて今まで以上に真剣に取り組まねばならないと感じています。そこで質問です。

細目1現在、昭島市は環境基本計画を策定していますが検討状況はどのようになっておりますでしょうか。また、現在の課題をどのようにとらえでいるのでしょうか。また、それを解決するためには市民とともに目標値を定め市民一丸となって進めていくことが必要だと考えますが市の考えをお聞かせください。

細目2市民と取り組む施策について質問いたします。市民一丸となって環境問題へ取り組むために市はどのような取り組みを市民とともに進めていこうと考えているのでしょうか。お聞かせください。

 

【答弁 市長】

「環境との共生」をまちづくりの理念の一つとしてきました。この理念を不変のものとし、今後も人とまちが調和したまちづくりを進めてまいります。
私たち人類は、誰もが快適で暮らしやすい生活環境を維持していくとともに、環境への負荷を最大限減らし、資源やエネルギーが循環し、持続的な発展が可能となる活動を進め、この貴重な地球環境を次の世代へと引き継いでいかなければなりません。身近な環境から地球環境までをも視野に入れる中で、環境に与える負荷を低減し、資源を循環させ、持続可能な社会を実現するよう努めてきたところであります。
地球温暖化対策及び気候変動適応策につきましては、「環境との共生」を重視したまちづくりを進める上で最優先して取り組むべき課題であります。近年、地球温暖化に起因する集中豪雨や猛暑などの異常気象は気候変動(climate change)として頻発し、今や気候危機(climate crisis)とも称される中、その緩和策と適応策は、人類存続のための待ったなしの対策であるとされております。
こうした状況から、市といたしましては、現在策定中の次期環境基本計画に地球温暖化対策実行計画及び地域気候変動適応計画を内包することとし、ステークホルダーの視点の一つである環境保護の視点をもって、地球環境に最大限配慮したまちづくりを進め、with coronaからafter corona、そして、post coronaへと続く「新しい生活様式」の定着も図りながら、持続可能な社会の実現を目指してまいります。

【答弁 環境部長】

ご質問の1点目、地球温暖化、気候変動の取組についてご答弁申し上げます。
初めに、環境基本計画の検討状況、課題、目標値についてであります。次期環境基本計画につきましては、総合基本計画と合わせ、計画期間を令和4年度から10年間とし、環境審議会等における審議を経て、今月末からのパブリックコメントの実施に向け、素案を作成している状況にございます。
次期計画では、昭島の水と緑を次世代に引き継ぐことに加え、気候変動に対する緩和と適応、2050年脱炭素社会の実現などを主な課題とし、水と緑の基本計画、生物多様性地域戦略、地球温暖化対策実行計画、及び地域気候変動適応計画を内包した環境分野における総合的かつ多角的な計画となるよう、策定作業を進めているところであります。
目標値につきましては、現計画の検証をしっかりと行うとともに、環境審議会等でご意見をいただき、また、パブリックコメントでのご意見等も参考としながら、継続すべき目標、新たに設定すべき目標を見極め、また、数値化すべき目標は可能な限り数値化しながら設定してまいります。
次に、市民とともに取り組む施策についてであります。計画策定に当たっては、市民意見交換会、事業者意見交換会及び昭島環境未来会議等で出された多くのご意見等を反映し、学識経験者や公募市民、事業者からの推薦者等12名の委員で構成する環境審議会で一昨年7月からご審議をいただき、策定作業は最終段階を迎えております。
次期計画においては、冒頭、望ましい環境像を掲げ、目指すべき昭島市の未来を共有し、その実現に向けて、市民、事業者及び市が連携・協働して環境活動を実践すべく、それぞれがステークホルダーとして、環境に対する責任感をもって果たすべき役割等を明記する予定であります。

以下再質問概要ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・気候非常事態宣言、RE100など、環境問題へ取り組む宣言を行い、市民とともに進めていくことについての質問には、答弁で前向きに検討されている事を確認、目標を定め、具体的な取り組みを市民とともに進めるためにあらゆる手段で周知啓発に取り組んでほしい事を意見した。
・農地への取り組みとして宅地を農地にしていく取り組みについて提案したが、私有地であるため難しいとの答弁。そういった土地活用の方法があるのだということを選択肢の一つに入れていく啓発をしてほしいと意見した。
・再生可能エネルギーを進めるということで、あらゆる可能性に着目する事、特に新しい施設を建てる、改修をする際には断熱という観点をいれていくこと、農地での太陽光発電の取り組みを国からの助成を活用して進めることを提案した。
・市内での事業者との連携で給水スポットを増設することについては、コロナの関係で商工会との話し合いがストップしているとの答弁があり、コロナが収まると同時に給水スポット増設が進められていくことが確認できた。
プラスチックを使わない取り組みについてはマイボトル缶の作成と、小中学校にボトルカバーを配ることで推進していくとの答弁した。市役所での取り組みとして脱クリアファイルの取り組みで現在まで7200枚のクリアファイル削減に取り組んでいるとのことだった。
・エコバックの利用から考えるエコについて市民が考え行動する取り組みについて質問し、周知啓発に力を入れていくと答弁。
フードロスについて事業者との連携で、賞味期限や消費期限が迫った見切り商品の購入促進の事業を提案。市長答弁もあり、前向きに検討されるようだ。また、菜食への取り組みとして、給食でのミートフリーや、ミートフリーマンデーの提案をした。