2019年9月林まい子一般質問「市民の力を生かし文化芸術を感じる昭島にしよう」

(林まい子質問) ただいま議長の指名を受けましたので、通告に従い一般質問を行います。
今回の質問は、市民の力を生かし文化芸術を感じる昭島にしよう、安心して食べられる学校給食にしようの2点です。趣旨をお酌み取りいただき、明確な御答弁をお願いいたします。
まずは大綱1、市民の力を生かし文化芸術を感じる昭島にしようについて質問いたします。
現代の都市部での生活は、物があふれ、物質的には豊かさを享受し、年を追うごとに便利になる一方、時間に追われ、余裕なく毎日の生活を送るライフスタイルに移行しています。それに伴い、文化芸術は日常生活での優先順位をおおむね下げられてしまい、みずから意識をして向き合い、時には何かしらの投資もしないと、接する時間に個々人でかなりの開きが出るように見受けます。
しかし、文化芸術は人生を彩り豊かにし、時代も人種も超えて人々をつなぎ、感動を与える力、共感し、平和にまで導く力など、さまざまな力を有しており、より人間らしく生きる原動力にもなり得ます。文化芸術がある場には、人が集まり、地域に活力が生まれ、結果、他の自治体との差別化、アピールにもつながり、まさしく公的な取り組みが必要とされる分野と考えます。
一方、文化芸術を享受するのみではなく、周りに影響を与え、ほかの目的を達成しつつ、文化芸術の創造にかかわる市民がいます。
例えば昭島でも、美術での創作活動を通じて多様な個性の方々が社会とつながり、自己表現をする一助としている市民がいます。
子育て世代が育児経験を生かしながら、ゼロ歳から参加できるコンサートを開催している例もあります。年齢を問わず生の芸術に触れる場があるという市民の芸術参加の機会の拡充のみならず、主催者にとっても、自分たちのスキルを維持し、発表を通じて生きがいづくりの時間を持て、同時に、孤立化しやすい子育て期の仲間づくりにもつながっているように見受けます。
また、一昨年から昭島市民もかかわる西多摩地域の市民発子どもオペラ教室は、子どもの世界を広げ、経験値を上げる以外に、まちづくりの手段として舞台芸術を活用しています。
そのほかにも、文化芸術を絡めた多様な取り組みがあるかと思います。傍らに文化芸術を感じられる生活や、それを通じて得られるものは、その後の人生の選択への影響や生きがいの有無にもかかわってくるのではないでしょうか。
しかし、活動している市民からは、市内にはギャラリーが少ない、練習場所をとりづらい、小ホールを確保しにくいため発表回数を減らさざるを得ない、指導者を継続的に確保できないなどの声を聞きます。活動をスタートしたり継続するに当たり、何かしらの困難を感じられています。
昭島市文化芸術振興基本条例では、文化芸術を、子どもから大人まで全ての人々に潤いとゆとりをもたらし、想像力豊かな人間性を育むとともに、人々の交流や心のつながりを深め、相互に理解し尊重し合う社会の基盤を形成するものと位置づけています。
また、文化芸術の振興に当たっては、全ての市民が文化芸術を創造し、享受する権利を有することを踏まえ、市民がひとしくこれを鑑賞し、これに参加し、またはこれを創造することができるような環境の整備が図られなければならない、広く市民の意見が反映されるよう十分配慮するとし、全市民が文化芸術を享受し、また創造できる環境整備を市民参加で行うことが条例の基本理念で掲げられています。
そこで質問です。
細目1、市内の芸術家との連携について、市の考え方を問う。
市は、文化芸術振興をどのように考えていますか。また、市内の芸術家を把握し、連携して振興に当たっていますか。
細目2、教育福祉総合センターの体育館について。
教育福祉総合センターが来春オープンしますが、質問です。
体育館の設計や仕様確定に当たり、市民や専門家の声は反映されていますか。
先月、体育館のピアノ設置に関し、市内の芸術家よりプロならではの着眼点から御意見をいただきました。市民から広く意見を募るのと並行して、市内のプロからも意見を聴取し、愛着を持ち、より使いやすくなるよう市民参加で建設がなされていますか。
細目3、子どもへの文化の継承について。
文化芸術と一口に言っても、芸術、伝統芸能、芸能、生活文化、国民娯楽、文化財とジャンルも非常に幅広いですが、何点かに絞り質問をさせていただきます。
この数年参加している子ども読書活動推進事業「ものがたりライブ」での児童書作家、杉山亮さんによると、最近は昔話を知らないお子さんが多いとのこと。また、地元の合唱団指導者から、我々の世代では大抵の子どもは知っていたと認識している童謡を知らない小学生のお子さんがいるとの話も聞きました。
単純に、子どもがそれらと接点を持つ機会がないのだと思われますが、社会状況の変化に伴い、子どもへ伝承文化を伝えることの難しさを感じます。
昔話、子守歌、童謡、童話、伝承遊び、年中行事などの継承について、市としての指針はありますか。また、未就学児や親がそれらに触れられる場はふやせますか。
昭島市では、第2次昭島市教育振興基本計画で、各教科や体験活動を通じ、日本の伝統文化教育の推進が定められています。
学校教育において、地域との連携による伝統文化教育の推進の取り組みの一環でお琴が導入されたものの、そのままメンテナンスがなされていないようだとの市民の声を聞きましたが、活用状況はどのようでしょうか。
市内の文化的、歴史的遺産をたどれる昭島市デジタルアーカイブズを拝見しましたが、昭島にまつわる知識や場をわかりやすく知ることができ、昭島の魅力をたどれました。つくって終わりではなく、例えば、子どもたちが総合のパソコンの時間や昭島市について学ぶ時間に見たりと、その存在をより認識し、実際に見てもらい学びに生かすなど、積極的な活用は考えていますか。
子どもが義務教育現場外でも市内で日本の伝統文化に触れるチャンスはありますか。
細目4、今後の計画策定について。
現在の基本方針につき、進捗確認と課題整理はなされていますか。
課題を踏まえて計画するべきと思いますが、芸術家を初め市民への聞き取りをし、ニーズ把握に努めつつ、市民参加、文化人・芸術家連携で計画策定を進める見込みですか。
(市長答弁)
林まい子議員の一般質問にお答えいたします。
私からは市民の力を生かし文化芸術を感じる昭島にしようのうち、細目1点目、市内の芸術家との連携について、市の考え方を問うについて御答弁申し上げます。他の御質問につきましては担当部長より御答弁申し上げますので、よろしくお願いします。
人それぞれが持つ価値観のもと、価値ある芸術作品との出会いは感動や生きる喜びをもたらし、ひいては心豊かな社会の形成にとってかけがえのないものであると思っております。
本市では、心豊かな市民生活及び活力ある地域社会の実現に寄与することを目的とした昭島市文化芸術振興基本条例及び第五次昭島市総合基本計画の基本施策に基づき、文化芸術の振興に資する取り組みの着実な推進に努めてきたところであります。
地域の歴史、風土に培われた文化や芸術が将来にわたって継承されるよう文化芸術の振興に努めることは、私の目指すまちづくり、住んでみたい、住み続けたい、訪れてみたい昭島、そして意外性と多様性に富んだ楽しいまちづくりに資するものではなかろうかと考えるところであります。
また、市内の芸術家と連携した取り組みにつきましては、昭和の森芸術文化振興会との共催により、芸術家三人展や芸術家公募展を開催するなど、市内の芸術家の活躍の場の確保とあわせ、市民の皆様が身近に芸術作品に触れていただく機会を提供してまいりました。
同時に、市内の小中学生が制作した作品を展示する芸術家卵展も開催し、昭島の未来を担う子どもたちの芸術文化の芽を育んでいるところでもございます。
さらに、本年6月には、世界を舞台に活躍される大理石彫刻家の武藤順九氏と市内企業、そして本市が連携し開設された昭島・昭和の森武藤順九彫刻園は、行政、企業、芸術家が連携し、その魅力を世界に発信する日本で初めてのプロジェクトであります。
現在、1カ月に1500人を超える方々が来場し、年間2万ないし3万人の方々が訪れていただきたいななんていうふうに思っているところでございます。
私もPRしておりますけれども、議員各位におかれても、もう見られたと思いますけれども、こういうところに大理石の彫刻があるよということで、イタリアのバチカンあるいはいろいろなところの中で飾られている作品なので、ぜひ皆さんもインフォメーション、PRしていただければありがたいというふうに思っています。
こうした世界的に著名な芸術家の作品を身近に鑑賞できる機会を提供することは、心に潤いやゆとり、そして大きな感動をもたらすものであり、とりわけ将来を担う子どもたちの感性や想像力豊かな人間性を育むことに大いに寄与するものと考えております。今後も文化芸術の振興に向け、取り組みを推進してまいりたいと存じます。
また、さっき定例会前の冒頭で議長のほうからお話がありましたけれども、私もきのう市長賞ということで出させていただきましたけれども、議長で議長賞を、私は議長を2年やりましたので、2回参加させていただいて、首長にならせていただいて、3回参加させていただきましたけれども、毎年、書道展に参加する皆さんが、一般の方もそうですし、子どもたちも大変、きのう小学校6年生の方が入賞されていましたよね、こういうところで書道を学びながら、そしてまたオリンピック・パラリンピックもありますし、ことしはラグビーもありますし、何かそういう機会で、日本のそうした書道とかいろんなものを発信するというのは大切なことなのかななんていうふうに思っております。
私も首長になりまして、事あるごとに参加するたびに、市長、臼井伸介と言うのが大変うまくなったと思いますけれども、さらに字も習得しながら頑張っていきたいというふうに思っていますので、よろしくお願いしたいと思います

(生涯学習部長答弁)市民の力を生かし文化芸術を感じる昭島にしようのうち、2点目の教育福祉総合センターの体育館について御答弁申し上げます。
本施設は、主に教育センターに通う児童・生徒の軽運動や発表会などに使用し、あいている時間は市民活動の発表の場として貸し出しを行う予定です。体育館として御利用いただくほか、空調設備、舞台照明、音響設備、稼働客席を備えており、合奏、合唱や講演会などを行う講堂としても御利用いただくことができます。
このように多目的な利用を想定しているため、設計に当たっては市民ワークショップ、市民説明会、パブリックコメントを実施し、実際に利用する市民の皆様に御意見を伺ったところでございます。
今後も施設を利用されるさまざまな立場の方々からの御意見も伺いながら、使いやすい施設となるよう整備を進めてまいります。

次に、御質問の3点目、子どもへの文化の継承について御答弁申し上げます。
初めに、未就学児に対する文化継承の取り組みにつきましては、国の定めた保育所保育指針に、日常生活の中で我が国や地域社会におけるさまざまな文化や伝統に親しむと定められております。
この指針に基づき、市内の複数の保育園において、通常保育の中に童歌を取り入れているほか、専門家を招き、保護者や地域の方々も参加する中で童歌を紹介するなど、伝統的な文化に親しむ機会を提供しております。
また、市民図書館では、定期的に行っているおはなし会において昔話や年中行事に関する絵本の読み聞かせを行うほか、未就学児やその保護者を対象に童歌ライブ等の事業を実施しております。
今後も事業の充実及び新たな事業の実施について検討してまいります。
次に、学校教育における琴の活用状況についてでございます。
琴は、伝統文化教育の一環として音楽の授業などで活用しておりますが、学校ごとに常備しているわけではなく、各学校が予定を組んで、順番に活用しております。
琴のメンテナンスにつきましては、弦が切れるなど修理が必要な場合は、そのときに使用している学校が業者に依頼してメンテナンスを行っており、昨年度は12台のメンテナンスを実施しております。
次に、昭島市デジタルアーカイブズの教育現場での活用についてでございます。
これまでにも、教育現場の先生方から、本市の文化財や歴史、地域文化を視覚で学べるようなコンテンツはないかと多くの問い合わせがあったこともあり、本年3月に昭島市デジタルアーカイブズを公開した後、校長会においてリーフレットをお配りし、周知を図ったところでございます。
今後、市内小中学校の教育研究会の社会科部会等で周知し、児童・生徒が地域文化や歴史等を学ぶ上での副教材的な利用について検討を図る予定でございます。
次に、子どもの義務教育現場以外での伝統文化に触れる機会についてでございますが、市では伝統文化親子教室事業を実施し、これまで生け花やお琴、祭りばやしなどの教室を開催しております。
また、地域の高齢者と子どもとの交流を図ることを目的に、囲碁教室や陶芸教室などを開催し、日本の伝統文化に触れる機会の創出に努めております。
次に、御質問の4点目、今後の計画策定について御答弁申し上げます。
本市では、文化芸術の振興に関する施策の総合的な推進を図り、もって心豊かな市民生活及び活力ある地域社会の実現に寄与することを目的に、平成20年に昭島市文化芸術振興基本条例を制定いたしました。
これを受け、平成22年に策定いたしました昭島市文化芸術の振興に関する基本方針でございますが、平成27年度からは昭島市教育委員会の事務事業に関する点検及び評価報告書において、各施策の進捗状況の確認と課題整理を行っており、平成28年度に第五次昭島市総合基本計画前半期評価報告書を作成した際、全体的な取り組み状況について検証、評価を実施しております。
平成29年度に改定されました国の法律に沿った新たな計画を策定することにつきましては、今後の検討課題となりますが、現基本方針におきましても、策定時に市民アンケートや専門家も交えた検討委員会にて策定を進めたことを踏まえ、その手法につきましては検討してまいります。
(林まい子質問) 一定の御答弁どうもありがとうございました。
大綱1、細目1について再質問をさせていただきます。
先ほど、市長答弁で、芸術家卵展ですとか公募展ですとか、具体例を挙げていただきましたが、恐らく舞台芸術など、文化についてはさまざまなジャンルがあるかと思いますが、さまざまなジャンルの芸術家も把握しているという認識でよろしいでしょうか。

(生涯学習部長答弁) 今議員がおっしゃられたとおり、本当に芸術の分野はさまざまにございますので、全て市内に住んでいらっしゃる方を私どもで把握しているかというと、それは違いますが、市民会館・公民館の活動等でお願いをした方であるとか、市民会館・公民館を使って活動していただいた方については、私どものほうでも一定の把握はしております。

(林まい子質問) 昭島市文化芸術振興基本条例推進のため策定された基本方針では、昭島市にはすぐれた特技や技能を持った芸術家、職業人が多く存在し、それぞれの分野の第一線で活躍していますと記載されています。
このような書きぶりでありますものの、全体的な把握は難しいという現状の理解でよろしいでしょうか。

(生涯学習部長答弁) 今議員がおっしゃられたとおり、何かそちらの、例えば芸術家のほうで団体をお持ちとか、そういったところもあるかと思うんですが、私どものほうでそれを総合的に把握しているということは現在はございません。

(林まい子質問) 私も自分があくまで知る範囲にはなるんですけれども、作曲家、声楽家、ピアニスト、フルーティスト、画家、工芸家、墨絵書家、バレエダンサー、落語家、江戸こま回し芸人、大道芸人など、ごくごく身近で、第一線で活躍なさるスキルを持つ多様な芸術家、職業人がいらっしゃいます。
複数の方から、市外での活動が多い、なぜならば、昭島では活躍する場がないというお言葉があります。また、具体的に、くじら祭で市外から人を呼んでいるものの、なぜ地元芸人たちにまず声をかけないかという御意見までいただきました。
せっかくの地元の人材の活躍の場があるほうがいいと思うのですが、この点についてはどうお考えでしょうか。

(生涯学習部長答弁) 今議員のほうから御指摘をいただきましたが、まず私どものほうでも、全く市内の芸術家さんのほうで私どもの事業を知っていただいていないかというと、それは違いまして、先ほど落語家さんというお話もありましたが、新春の昭島寄席というところでは、昭島にゆかりの落語家さんが中心になった寄席を大ホールでやっていただいております。
そこで活躍していた昭島出身の前座の方が、ここで二ツ目になられたことを、昇任したのを機に、ことしは昭島夕涼み寄席というものを開催いたしまして、小ホールでやったんですが、非常に大勢のお客様に見に来ていただいております。
また、昨年は市内在住の音楽家が監督したオペラの楽曲を中心にしたコンサートを小ホールにて開催いたしまして、そちらにも昭島出身の方や昭島市で現在活躍されている方も含まれております。
また、ことしも公民館のふれあいコンサートというので、昭島市在住のバイオリニストの方に御活躍をいただいております。
今後も、議員に御指摘いただいたとおりに、なるべく昭島にゆかりのある芸術家の方にさまざまな活動を私どもの市民会館・公民館でもしていただきたいと思っております。

(林まい子質問) さまざまな御活躍の場が既にあるということで、どうもありがとうございます。
平成21年に昭島市民に対して実施されました文化芸術に関するアンケートの調査結果でも、文化芸術活動をより活発にするために必要な情報として市民が回答したトップが、地域で文化活動に取り組む団体や人の情報でした。
市民にとって、どのような芸術家が周りにいるかということを知るのは、地元への誇りや活性化、愛着心にもつながると思いますので、ぜひ芸術家がいるということが周知され、把握されていかれる状況になるといいと思うのですが、例えばその手段の一つとして、人材バンクのようなものは設けていらっしゃいますでしょうか。

(生涯学習部長答弁) 文化芸術を専門とした人材バンクというものは設けておりませんが、生涯学習援助協力者という登録者制度がございまして、その制度は市民の持っている知識や技能を地域活動に生かすことや、知識や技能を学びたいと思っている方をつなげる制度でございます。
この中には、ピアノであるとか絵画であるとか、先ほど市長からお話もありましたが、書道であるとか、技能や知識を持った方が御登録をいただいております。

(林まい子質問) 他市の例なんですけれども、市民とアーティストをつなぐ手段として、アーティストバンクの制度を実施している自治体がありますが、例えば堺市文化振興財団は、結婚式、家族のお祝い事、学校の催し、子ども会やPTAの集まりなどでの利用をうたって、市民の日常生活とアートの距離を縮める制度を実施しているようです。
また、静岡県の文化財団なんですけれども、グランシップ・アウトリーチ登録というものを実施しているようでして、アーティストと連携して音楽アウトリーチに取り組んでいます。
具体的には、登録アーティストは半年間にわたる研修プログラムを受けまして、その後県内の小学校や特別支援学校でのアウトリーチプログラムを展開しているようです。
以上のように、人材バンクは恐らく情報発信にプラスアルファで、市民と文化芸術や芸術家との接点を縮める役割が非常にあるかと思いますので、ぜひ今後の御検討をよろしくお願いいたします。こちらは意見です。
次に、連携について確認させてください。
芸術家を含めた各所との連携についてなのですが、第五次昭島市総合基本計画では、他の自治体との広域的な連携や文化団体、芸術家とのネットワークの形成を進めるとともに、文化芸術に関する情報の収集と提供の充実に努めるとされていますが、この点、もう一度考え方を確認させてください。

(生涯学習部長答弁) 今御紹介いただきましたとおり、連携に努めるということで定めておりますので、具体的な例でございますけれども、他の自治体との連携でいえば、多摩地域の市民会館の25館で構成しております東京多摩公立文化施設協議会というものがございまして、こちらでいろんな情報交換をするとともに、活動の一環として、協議会主催による多摩フレッシュ音楽コンサートなどを開催いたしまして、多摩地域の音楽活動家の育成に努めております。
また、それぞれほかの文化団体ですとか芸術家とのネットワークの形成につきましては、毎年市民会館・公民館を会場として開催されております市民文化祭において、さまざまな文化団体が日ごろの文化芸術活動の成果を発表し、その場で団体同士であるとか市民と団体のつながりが生まれていると考えております。
先ほどの市長答弁にもございましたが、昭和の森の芸術文化振興会と共催する芸術家三人展であるとか、また、ここで企業と共催をしますし、武藤順九彫刻園の開催によって、世界的に著名な芸術家とも連携を図っておりますので、今後も芸術に関連する個人、団体と連携を図りながら、地域に根差した文化芸術活動の支援に努めてまいりたいと思います。

(市長答弁) 大変よい御指摘いただいて、ありがとうございます。
たまたま技能功労者のときに来られた方が、技能功労者は年間で何人も、1年に1回なんですけれども、表彰されるときに、喫茶店部門で手づくりケーキをやられているお店の方を表彰させていただいたときに、今までで、市長さん、私は長年、40年ぐらいやっているんだけれども、うちのコーヒーを飲みに来た人はいないと言うから、それじゃ申しわけないといって、ケーキとコーヒーをこの前行かせていただいたときに、たまたま僕がケーキをおいしいですねと言ったときに、三味線のすごい、市外で活動されていて、昭島市内ではやっていないんですけれども、ほかのところですごく頑張っていらっしゃる方がいて、僕は名刺交換をさせていただいて、今度のコンサートはこの日ですよといって、それをちょっと生涯学習部に紹介したんですけれども、こういう人が埋もれているんです、昭島はまだまだ。
ですから、我々だけではなかなか、そして、登録するの、そういう芸術家というのはなかなか前へ、私は、という感じじゃないので、市民代表の皆さんでありますから、そうした人にめぐり会ったら情報を我々に提供していただければ、さらにそういう芸術を頑張っている昭島の人たちがふえていくんじゃないかなというふうに思いますので、ぜひそういうところもよろしくお願いしたいと思います。

(林まい子質問) どうもありがとうございました。心にとめます。
すみません、連携にお話が戻りまして、連携することでできることが非常に多くなるかと思いますので、市民にわかりやすい形での周知もあわせ、進めていただければと思います。
次に、細目2に移ります。
平成29年9月の本会議での御答弁時に、教育福祉総合センター整備事業において、「市民ワークショップ、市民説明会、パブリックコメントなどを実施し、ハード面のみならずソフト面においても多くの意見が寄せられた。本センターの完成を心待ちにしている市民の方々からの大きな期待を反映し、誰もが使いやすい施設になるよう、つなぐ・広がる・見つける・育む知の拠点として市民の交流や昭島らしさを発信できる場として整備を進める」とのお言葉がありまして、非常に心強く思いました。
そこで、私は体育館に係るパブコメを確認したんですけれども、「市の発表の場が少ないために、子ども限定に活用を狭めないでほしい」とか、「音響がよく、発表の場として活用できる場にしてほしい」といった類いの声が、体育館に係る31件のパブコメ中21件ありました。
この市民の期待の声はどのように検討に生かされましたでしょうか。

(生涯学習部長答弁) パブリックコメントをやって、非常に多くの体育館に関する御意見をいただいたのは十分認識しております。そのような中で、ホールにというような御意見が非常に多かったと認識しております。
ただ、あそこの場合は、先ほどの答弁でも述べましたが、体育館として基本は整備をいたします。あそこに入る教育センターに通う子どもたちの体育館として整備を行います。それ以外に多目的に使っていただくために、市民の方には貸し出しをしたり、門戸を開こうと思っておりますので、いただいた御意見は十分に反映して、ただ条件として、体育館であって完全な防音ではないので、非常に大きな音を鳴らしたりとか、そういうことはできないです。
合奏であるとか合唱であるとか講演会であるとか、そういうことにお使いいただければと思っておりますので、それは、そのときの御意見を踏まえて、そのような目的で設置をした次第でございます。
(林まい子質問) 市民の期待の声は非常に大きいかと思いますので、これからも市民の声を酌み取りまして御検討よろしくお願いいたします。