2019年12月 篠原ゆか 一般質問③「誰もが安心して子育てできる昭島市へ」について
大綱3、「誰もが安心して子育てできる昭島市へ」について質問いたします。
昭島生活者ネットワークで7月に子育て世代包括支援センターのヒアリングをさせていただきました。昭島市が行っているきめ細かい支援にとても心強く思いました。
しかしながらそういった支援が進みながらも日本の虐待数は増加しています。
厚生労働省は平成30年度の児童相談所による児童虐待相談対応件数について、15万9850件で前年度より2万6072件(19.5%)増え、過去最多を更新しました。対応件数の内訳は「面前DV」やほかのきょうだいと差別的扱いをするなど心理的虐待88,389(55.3%)、身体的虐待40,256(25.2%)ネグレクト29,474(18.4%)性的虐待が1,713(1.1%)となっています。同時に公表された「子ども虐待による死亡事例等の検証結果について(第15次報告)」では、平成29年度の間に心中13人を含む65人の子どもが虐待で死亡したこと、死亡した子どもの年齢が、0歳が28人(58.3%)と最も多く、うち月例0カ月が14人(50%)であったことが報告されています。妊娠期からお母さんを支える支援を強化していくことが必要であると感じます。いつでも相談できる体制や、虐待問題を抱える母親が話し合えるグループケアなどが必要であると感じています。そこで質問です。
細目1子育て世代包括センターと虐待防止支援についてお聞きします。生まれる前からのケア、妊娠期の相談支援で困難をかかえる人への支援について市はどのような施策を行っているのでしょうか、お答えください。
【答弁者:保健福祉部長】
誰もが安心して子育てできる昭島市へについて、ご答弁申し上げます。
初めに子育て世代包括支援センターについてであります。
子育て世代包括支援センターは、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を目的として、平成28年4月に保健福祉センターに開設いたしました。これに合わせ、母子健康手帳の交付に係る届出等を子育て世代包括支援センター1箇所に集約し、届出時のアンケートを基に、保健師又は助産師による妊婦全数面接を実施し、利用できるサービスなどの情報提供に努めております。
また、面接の際には、妊娠を知った時の気持ちや相談できる支援者の有無、産後の育児不安など、対象者の状況をきめ細かく確認する中で、虐待などのリスクを把握し、必要に応じて関係機関と連携を図りながら、適切な相談支援やサービスの利用等につなげるなど、対象者に寄り添った支援を実施しております。
各支援機関においても、サービスの利用等を通して、虐待などの心配が疑われるような場合には、子ども家庭支援センターと連携し、慎重に対応いたしております。
虐待対応につきましては、子ども家庭支援センターを中心に、要保護児童対策地域協議会の枠組みを活用する中で、各関係機関と連携しながら対応しております。虐待が認められた場合には、子どもの安全を第一に、連携による支援を進め、必要に応じて一時保護なども視野に入れた対応を図っております。
また、保護に至らない場合におきましても、引き続き定期的な電話連絡や訪問などにより、注意喚起を行うほか、要保護児童対策地域協議会においてケース管理を行うなど、適切な虐待防止支援に努めております。
細目2、多胎児支援についてお聞きします。双子や三つ子を抱える家族を支援する市民団体「多胎育児のサポートを考える会」が行ったアンケートで、93%が「気持ちがふさぎこんだり、子どもに対してネガティブな感情を持ったりしたことがある」と回答しています。多胎育児の困難さについて支援が必要であるということがニュースにも取り上げられていますが、子育てをサポートしてくれる人が必要ということや、移動時の支援が必要と言われていますが、市ではどのような支援が現在されていますでしょうか、お答えください。
【答弁者:保健福祉部長】
多胎児につきましては、妊娠期及び出生通知書、乳児健康診査などにより、状況の把握に努めており、妊婦や家族への支援につきましては、妊婦面接、乳児健康診査や全戸訪問などの機会を捉え、双子ひろば事業などのご案内をいたしております。
本事業は、先輩ママを交えた相談支援により、多胎児の妊娠・出産や育児などの不安を解消し、同じ状況を抱えた仲間づくりや交流の場となっております。また、本事業に参加された先輩ママが立ち上げました自主グループ「さくらんぼツインズ」についても、合わせて情報提供をさせていただいております。