6月一般質問 公園の災害時利用について、多様なニーズに応える公園について Q&A

【林質問】

細目2  災害時の利活用について

公園は災害時には延焼防止や避難地として機能し、一時避難場所、広域避難場所に指定される公園もあります。そこで質問です。

緊急時に指定避難場所が確実に防災拠点となるための、平時の対策と課題についてお答えください。 

【危機管理担当答弁】

公園が緊急時に防災拠点、避難場所となるようにするための平時の対策と課題についてでありますが、緊急時における防災拠点としての公園は、一時避難場所と広域避難場所に指定されている公園と認識しております。昭島市地域防災計画では、一時避難場所は、避難所に避難する際に、近隣の避難者が一時的に集合して様子を見る場所であり、広域避難場所は、大震災時に発生する延焼火災などから身の安全を確保する場所と定義しております。

このため、避難場所として指定している公園の平時からの対策といたしましては、身の安全を確保できる場所を維持管理することであり、そのためには、広いスペースを確保しておくことが、まず重要であるものと認識をいたしております。

また、一時避難場所や広域避難場所に指定している公園は、地震発災直後は一時的な集合場所、身の安全を確保する場所としての役割がございますが、時間の経過とともに、その役割は異なってくるものと認識をいたしております。長期的には、在宅避難者のご自宅のライフラインが途絶しているときなどを想定して、避難生活の一部を補助できるインフラなどを整備しておく対策が必要と考えております。

次に課題といたしましては、本市における公園の防災インフラとして、現在、かまどベンチを設置している公園が3か所、マンホールトイレを設置している公園が10か所ございますが、今後、防災インフラを、さらに充実させていくために、関係部署と調整し、公園の改修などの機会を捉えて検討してまいります。

また、市内の自主防災組織においては、発災時における一時避難場所の公園利用、避難要領及び防災訓練などをまとめた「自主防災組織震災時活動マニュアル」を策定しております。

しかし、マニュアルの最終策定から5年以上が経過していることや、コロナ禍において防災訓練の開催が困難であったことから、避難場所としての公園の認識が薄れていることが懸念されます。

今後は、避難場所としての公園の役割を再認識していただくために、自主防災組織に対し、マニュアルの見直しを促すとともに、消防署と連携し防災訓練の実施促進を図ってまいります。 

【林質問】

細目3 子どもから高齢者まで多様なニーズに応える公園について

今回確認にまわった公園の多くでは特に「ボール遊び禁止」など子どもの遊びを制限する禁止看板が乱立していました。子どもたちは、遊びが制限される不自由さだけではなく遊びたい遊具があること、きれいなトイレや水飲み場が必要であること、屋根がある一画があれば雨でも友達と遊べることなどインフラについても様々な要望を聞かせてくれました。どこに声をあげたらよいのか分からないであろう子どもについても、公園利用者としてそのニーズをくみ取るべきで、その点は市の総合基本計画の公園施策においても大きく掲げられており今後に期待するところです。

他にも、高齢者からはベンチとくつろげる緑陰がほしいとの声を頂きました。公園が高齢者がくつろいだり健康増進に役立つ空間であることは重要です。また、車椅子のお子さんがいるご家庭からは市内にインクルーシブ公園がほしいとの声を頂きました。インクルーシブ公園については、先日府中の森公園へ視察にゆきましたが、ユニバーサルデザインは誰にとってもやさしいデザインであり、何より公園という日常的に憩える場をユニバーサルデザインの観点から整備して共生社会を実現している意義は非常に大きいことを実感しました。しかし、休日などは混み合い逆に車椅子利用者が殆どいないことも分かり、各地域にユニバーサル遊具が設置される必要性や、誰もが使える公園の為に利用者の意見を継続的に聴いてよりよい運用を目指すことが欠かせないと痛感したところです。さらには、公園の近隣住民やその他利用者にとっても公園が快適である必要があり、公園をめぐっては常に様々なニーズが存在し、それらを調整する必要があります。

国としては、都市公園法改正にあたり、画一的な管理をするのではなく、公園を利用する地域住民等と公園利用のローカルルールを決めていく仕組みをつくる必要があるとしており、多様なニーズに応えるためには、多様な市民が一同に介して市民同士でローカルルールを考える機会を設けるべきです。

その過程で相互理解をする市民が増え、万一運用が変わらない結果になっても、合意形成の過程があれば納得感が残るでしょう。最初は行政が差配をしなければならない局面もあるでしょうが、長期的には行政から手が離れコミュニティをつくりながら地域の課題を地域で解決する、自治する公園が増えてゆくはずです。話し合いを経て、関係した公園の維持管理を気にかけるようになる市民も育つでしょう。デメリットよりメリットのほうが多く、市が基本構想で施策の大綱として掲げる「互いに支え合い、尊重し合うまち」の姿とも重なり、基本計画で掲げる連携と協働によるまちづくりの推進の実現にもなるはずです。

多様な市民が昭島市で生活しています。そして、公園は全ての市民に開かれた場です。合意形成をせず看板が設置され、それでも状況改善されないために看板がどんどん乱立するようでは、根本的解決となりません。

また、運用上の課題が生じた場合のみの合意形成ではなく、本来は、新たな公園設計、すでにある公園の運営や維持管理など様々なプロセスにおいて地域で協議する場があり、市民参画できる仕組みがあってしかるべきで、それは国の方向性とも合致しています。

近隣住民の顔がみえづらく少子高齢化・多様化が進む社会状況において、公園を通じた市民参画が進むことは、地域の繋がりづくりや相互尊重、居場所ややりがいづくりといった機会創出にもなり、非常に意義あるものと確信しています。また、市民自身が課題を乗り越える機会を持つことが、力強い市民自治にも、魅力的で豊かな地域づくりにも繋がるはずです。

そこで質問です。

一点目、市の最上位計画となる新たな基本構想では、「子どもから高齢者までの多様なニーズに応え、誰もが快適に利用できる公園となるよう、施設の適正な維持管理を進めるとともに、市民とともに美化・清掃活動を行い、地域に根ざした親しみのある公園の保持に努める」とあります。

子どもの声はどのようにくみ取っているか、また、子どもから高齢者までの具体的なニーズと、それら多様なニーズの調整法をお答えください。

二点目、市民参加による公園づくりとその維持管理、幅広い世代の市民の参加の確保をどのように実現するのかお答えください。

 

【都市整備部答弁】

はじめに「子どもから高齢者までの多様なニーズとは何か」についてであります。市長への手紙をはじめ、市民の声や公園利用者からの直接のご意見等によりニーズを把握しております。また、子どもの声につきましては、保護者から子供の意見としてお伺いしている状況にあります。

高齢者のニーズとしては、休憩施設や健康器具などの充実について、子どもからのニーズは、ボールの使用など公園の利用ルールについて、また、年齢にかかわらず施設の老朽化や樹木等の維持管理についてのご意見を多く頂いております。その中で利用ルールにつきましては、相反するご意見もあることから、周辺住民のご意見も参考にしながら、市で一定のルールを定めております。

次に「市民参加による公園づくりとその維持管理方法、幅広い世代の市民の参加の確保」についてであります。現在、本市ではアダプト制度を実施しており、道路・公園などを定期的に美化・清掃するボランティア団体を随時募集しております。公園に関する登録団体は令和4年5月末現在、15団体、250人の登録となっており、それぞれ公園の維持管理にご協力を頂いております。この団体数は、ここ数年のコロナ禍の影響もあり微減傾向にありますが、引き続きホームページや広報を活用し、アダプト制度をわかりやすくお伝えするなど制度の普及に努めてまいります。


【林再質問】
細目2に移りますが、まず、市民からは公園のトイレは利用したくないとお声をよくいただくところです。災害時にも不安なく使える
トイレであるべきですが、定期的なメンテナンスや適宜必要な修繕はしっかりなされている状況だとは認識しています。しかし、老朽化
しているお手洗いも多く、トイレは計画改修と市民への周知をすることで、公園のトイレは利用したくないものという意識を少しでも変
えていく、今後の見通しを市民に示す必要があると考えるのですが、お答えください。
【都市整備部長答弁】 トイレの改修につきましては、設置年度の古いもの、またはトイレの状態により改修が必要なものを確認して、順次改修しているところでございます。また、改修の際の周知につきましては、近隣の自治会等を通じて近隣住民へ周知を図っているところでございます。
【林質問】
 一定の改修を進めてくださっているところかと思いますので、そうしたことを市民にも分かりやすく周知していただきたいということを意見します。また、公園のインフラ確認をしていたときに、残念ながら劣化はしていたんですけれども、つつじが丘公園のトイレには、きれいに使ってという子どもによる啓発ポスターが貼り出されていましたが、非常によろしい取組かと思いました。今後、維持管理を考えたときに、そうした取組を市としても広げてよろしいのではないかと私は思うんですけれども、お答えください。
【都市整備部長答弁】
 周辺の御利用者の方がそういった啓発活動をしていただけるということで、非常にそれにつきましては市としても大変助かるところでございます。そういった御協力を、アダプト制度なんかも含めまして、地域住民の方々と連携を図りながら管理してまいりたいというふうに考えてございます。
【林質問】
 次に、かまどベンチ、マンホールトイレなどの防災インフラが設置されている公園がありますが、設置場所や使われ方の周知が、先ほど御答弁にもありましたように、コロナもありましたけれども、近隣住民にも行き届いていないのは大きな問題だと私は考えています。公園の防災インフラの設置状況を情報公開する考えがあるか、お答えください。
【総務部危機管理担当部長答弁】
 地域防災計画に記載のある防災インフラ、こちらについて市民の方に日頃から認識していただくことは重要なことだと考えてございます。今後、ホームページなどを使いまして周知、これを検討していきたい、このように考えてございます。
【林質問】 既にあるインフラ、先ほどかまどベンチ3か所、マンホールトイレ10か所とおっしゃっていましたけれども、非常に貴重であると思いますので、ぜひお願いいたします。あわせて、インフラが設置されているだけではなくて、実際に災害時に使えるようにすることを平時からする必要がありますけれども、先ほど御答弁で、さらに防災インフラを充実させていくために調整なさるというお答えがありましたけれども、その前に公園で避難訓練を実際に市民ができる機会を拡充する必要があると思います。御答弁にありましたような自主防災組織に限らず、現在、自治会の加入率も減っていますので、市民が広く参加できるような避難訓練を市主体で実施する必要があると私は思うのですが、お答えください。
【総務部危機管理担当部長答弁】
 自主防災組織や自治会が実施する防災訓練、これにつきましては、市、また消防署と協議を行って実施をしているところでございます。今後、その対象設備がある地域の自主防災組織や自治会から訓練の話が我々のところにあった場合、そのときは協議をする中で検討していきたい、そのように考えてございます。
【林質問】
 公園に防災インフラがあるということと、実際に市民が避難訓練できるということを市として支援する必要があると考えますので、ぜひお願いしたいと思います。次に、雨水貯留槽は避難場所に設置しているか。また、していない場合、今後、災害時の生活用水として設置する考えがあるか、お答えください。
【総務部危機管理担当部長答弁】
 まず、本市の避難場所となっている公園に雨水貯留槽の設置はございません。各家庭において雨水貯留槽を設置していただくこと、これは災害時の生活用水、また節水活動として効果的ですけれども、地域防災計画上で市における避難者対策としての生活用水、こちらにつきましては、プールの水、災害時の協力井戸を活用することとして考えてございます。したがいまして、今現状では公園等への大規模な雨水貯留槽設置の考えについてはないとなっております。
【林質問】
 雨水貯留槽について、私、先ほど生活用水の観点から質問しましたが、一方、雨水貯留槽は、水道を使わずに雨水をためられて、防災時に活用できる性質がありますし、各所に貯留槽があることは、雨水流出の抑制となり、水害対策にもなります。また、環境基本計画上も雨水貯留槽の設置数を増やす目標を掲げているところ、私は全公園に設置すべきと思うのですが、改めてお答えください。
【都市整備部長答弁】
 雨水貯留槽、貯留槽といいますか、貯留浸透槽となりますかね。今、地下に雨水を還元するという意味合いでも、貯留槽という位置づけよりは、浸透槽というものは幾つか公園の中に設置してございます。近年のゲリラ豪雨等の対応も鑑みますと、そういった観点からも、今後、許されるスペースがあるのであれば、そういったものの設置も検討してまいりたいというふうに考えてございます。
【林質問】
 雨水浸透槽は既にあるということですけれども、貯留槽についてもぜひ御検討をお願いいたしたいことを意見として申し上げまして、細目3に移ります。例えばボール遊び禁止について、様々な声をいただくところでニーズ調整が必要と考えていますが、そもそも看板で示されているボール遊び禁止とは何を指しているか、お答えください。

【都市整備部長答弁】
 ボール遊びといいましても様々ございますけれども、基本的には、ちょっと抽象的ではございますけれども、危険なボール遊びというふうに位置づけてございます。当然、軟らかいまり程度のもので幼児の方が遊んだりすることは禁止行為ではございませんけれども、例えばサッカーボールですとか野球などは、より小さいお子様が近くで遊ぶことや、高齢者の方が休養施設で休まれているところにそういったものが飛び込むといったような御意見もこれまで多々いただいていることから、ボール遊びの禁止ということにつきましては、野球、サッカー等々をお示ししているところでございます。
【林質問】
 実際に危険な思いをされた方がいるということで、考慮する必要がある事柄ではあるとは思うんですけれども、そもそも、その危険な遊びに、硬球ですとか、野球、サッカー、ラグビーですとかが含まれたりですとか、どのような根拠で市がそのような運用をしているか、お答えください。
【都市整備部長答弁】
 繰り返しの御答弁になりますけれども、やはりボール遊びをしたいという御意見もたくさん頂戴しておりますけれども、その反面、ボール遊びをしているのがとても危険だというような御意見も頂戴している中で、市として一定の判断をさせていただいているところでございます。
【林質問】 市として一定の判断ということですけれども、多様なニーズについてやはり調整する必要があるということを私は指摘したいのと、例えば、バスケットのゴールがある公園ではキャッチボール程度は可能にするという柔軟な解釈をしたりですとか、またボール遊びについては一律禁止の看板だけ立てるのではなくて、先ほどおっしゃっていたような硬球は危ないとか、乳幼児が近くにいるときには控えるとか、具体的な注意喚起をする形にしてはいかがでしょうか。
【都市整備部長答弁】
 注意喚起看板、禁止看板等の文言等につきましては、今後、どのような形がより効果的か検証しながら、検討してまいりたいというふうに考えてございます。
【林質問】
 ボール遊び禁止については、市へも様々なお声が行っているということですので、どのような喚起がよいのかはぜひ検討していただきたいと思います。また、公園の禁止看板自体を改めて点検すべきと思っていまして、例えば美ノ宮公園は、壁打ちがあるのにボール遊び禁止の看板がありました。市民が混乱しないよう、整合性を図りながら不要な看板は減らすべきですが、いかがでしょうか。
【都市整備部長答弁】
 御指摘のとおり、ちょっと分かりづらい看板もあるということですので、改めて、市内の公園の看板類につきましては、見直して検討してまいりたいというふうに考えてございます。
【林質問】 そもそも看板設置したことで効果が出ているか、お答えください。
【都市整備部長答弁】
 看板設置によりまして一定の効果はございますが、中には看板の内容に従わない方がいるということも、設置後の御連絡等で把握しております。看板設置の見直しにつきましては、状況等を確認して対応してまいりたいというふうに考えてございます。
【林質問】
 国は、都市公園法改正に当たって、各地域ごとにローカルルールを決めていく仕組みをつくることで、公園はもっと地域に必要とされる財産となるという考えを示しています。市でも、ワークショップや協議会などを通じて、ローカルルールについて利用者同士協議する場を設けるべきと考えますが、お答えください。
【都市整備部長答弁】
 立川基地跡地の公園や緑道を整備する際には、ワークショップを開催し、意見をお伺いして整備を進めてきたところでございます。今後、新たな公園を整備する際には、そうしたことも含め、市民の皆様の声に耳を傾けて進めてまいりたいというふうに考えてございます。
【林質問】
 新たな公園については取組なさるということで安心いたしましたけれども、私は既存の公園についても利用のルールを考える必要があると考えておりますが、この点についてお答えください。
【都市整備部長答弁】
 既存の公園につきましては、その公園ごとに様々な条件がございますので、これまでの運用等々を検討しながら今後の在り方についても検討してまいりたいというふうに考えてございます。
【林質問】
国の方向性としても、地域で公園を自治していくという考えでありますので、昭島市としてもぜひそのような形で検討していただきたいということを申し上げたいのと、その際には子どもも、親ではなく、子ども自身が参加するべきと私は考えています。総合基本計画の中でも、全ての子どもに対して子どもの権利を保障すると述べていますし、地域社会全体で子育てを支える環境の整備が必要と示していますが、それに当たっては子ども当事者の声を確実に聴取すべきと考えますが、子ども家庭部はどう考えるか、お答えください。
【子ども家庭部長答弁】
 公園につきまして様々今御答弁のほうをさせていただいて、子どもの外遊び、自由遊びについては、体力の向上や社会性が身につくなど重要であると、こう認識しております。ただ一方で、公園については、乳幼児から高齢者まで幅広い方々に安全に御利用いただくため、一定のルールの下で思いやりを持って御利用いただきたいと。これはルールを定めるのは必要なことかなというふうに思います。その際に子どもの意見というのも伺いながら、ルールづくりというのを子どもの意見も関われるような形は検討してまいりたいというふうに思っております。
【林質問】
 子ども参加、恐らくこれから策定なさる子ども・若者未来対策推進計画にも記されるところかと私は考えているんですけれども、主権者教育にもなりますので、子どもを育てる意味でも、ぜひ子どもの関与を積極的に考えていただきたいということを意見として申し上げます。また、多様なニーズの中には障害者も含まれるべきです。現在、ユニバーサルデザインの遊び場づくりが日本各地で進んでいますが、インクルーシブ公園整備について市の検討状況をお聞かせください。
【都市整備部長質問】
 今現在、インクルーシブ公園について具体的な検討はいたしてございません。ただ、全ての人が楽しむことができるインクルーシブの考え方を取り入れていくことは必要な視点であるというふうには認識してございます。そうしたことから、新たな公園整備や大規模改修の際には、他市などの先行事例を参考に、どのような対応が可能か検討してまいりたいというふうに考えてございます。
【林質問】
 今ならユニバーサル遊具に対してつく予算もあるので、タイミングとしては非常に大きなチャンスであると私は考えています。前向きな御検討を期待しています。次に、情報提供についてですけれども、公園について名前と住所をホームページで情報提供しているものの、さらに分かりやすい情報を開示する必要があると私は思います。例えば、球技については、市のホームページにバスケットボールゴールの案内はありますけれども、それ以外の情報も充実させるべきですし、健康器具が各所に設置されているところも非常に重要なインフラかと思いますので、市民の健康増進に役立つようこちらも情報提供したり、最終的には市内の公園が分かりやすいようマップ化されたりですとか、利活用につながるように情報提供するべきと考えますが、市の考えをお答えください。
【都市整備部長答弁】
 おっしゃるとおり、若干ホームページの御案内がまだ不十分であるという認識がございますので、今後、より御利用しやすいように、分かりやすいような周知に努めてまいりたいというふうに考えてございます。
【林質問】
 次に、維持管理については市民参画がさらに広がるような工夫をすべきと考えます。既にアダプト制度がありますが、先ほど御答弁で微減ということでおっしゃっていたところかとも思います。活動に加わりやすくなるように各団体の活動詳細について情報提供したりですとか、あとは、既にある公園花壇の地域住民の手入れについて、コミュニティガーデンという住民の手で安全で緑豊かなまちを創造していくという視点を加えることで、従来と違う市民層の参加を促したりですとか、北文化公園のように腐葉土をつくる取組をしている公園があるところ、環境基本計画上でも循環型社会を構築するために落ち葉の堆肥化を掲げていますので、いろいろな取組をしている市民があるということを分かりやすく周知して、それらに関心を持って関わってもらう市民を増やすといった取組についてどう思うか、考えをお答えください。
【都市整備部長答弁】
 様々な市民の皆様の御協力をいただけることは大変ありがたいことだというふうに考えてございます。また、都立公園や区立公園などにおきましては、様々なボランティアメニューを用意して、幅広い年齢層が参加できる仕組みを取り入れている先進事例もございますので、そういった取組を本市といたしましても調査研究して、魅力ある公園づくりに取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。
【林質問】 既にアダプト団体の方が取り組まれている取組も十分に魅力的であると私は考えています。ですので、それらを市民に分かりやすく伝えていく、そうすることで興味を持って関わってくださる方も確実に増えると私は思いますので、今、既にある取組についても情報提供してほしいと考えますが、いかがでしょうか。
【都市整備部長答弁】
 今の取組につきましても、先ほど来、ホームページの活用方法といいますか、健康器具であったりとか公園の所在マップでありますとか、そういった御指摘、るるいただいているところでございますけれども、そういったものを含めまして、総合的にどういう形の御案内がより好ましいのか、今後検討してまいりたいというふうに考えてございます。
【林質問】
 情報公開は非常に重要であると思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。また、先ほど御答弁で、樹木に関連して、倒木について話がありましたけれども、専門的な診断までは難しくとも、地域で樹木の健康状態を見守る市民を育てる考えがあるか、お答えください。
【環境部長答弁】
 その樹木の健康状態というのは、今、安全・安心の観点から大変重要であるというふうに考えてございます。公園に限らず、市が管理している樹木につきましては、アダプト団体であるとか、ちょっと木の様子が変だというような周辺の方々から幅広く情報提供はいただいているところであります。また、昭島市の独自の取組で、民間団体の方からエコパークに100本の桜を寄贈していただきまして、この100本桜につきましては、年に1回、樹木医が育成状況を確認して、これは無償でやっていただいているんですが、その結果を市への御提供もいただいている、そういった事例もございます。
【林質問】
既にエコパークなどで取組もあるようですが、市民が見守り、育てるといったことを大切にした施策を引き続き実施していただきたいということを意見として申し上げます。最後に、公園には様々な機能が求められており、部署連携が欠かせません。公園について、部署連携を進めながら、市民参画を実現するためのワークショップ開催や計画策定に当たる考えがあるか、お答えください。
【都市整備部長答弁】
 先ほども御答弁させていただいたところでございますけれども、新たな公園を整備する際には、そうしたことも含め、市民の皆様の声に耳を傾けると同時に、庁内も連携して取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。
【林質問】
 新設公園もそうですけれども、昭島市の公園についてどう考えるかという場が必要であると私は思います。様々なステークホルダーが関わっていくことで新しいコミュニティーができて、地域の自治にもつながりまして、豊かで強い昭島市になると私は考えますが、この点、もう一度お答えください。
【都市整備部長答弁】 そうですね。市内に既にある公園につきまして、地域の皆様との連携の下、いかにしてよりよい公園にしていくか、この辺の研究を深めてまいりたいというふうには考えてございます。